不動産知識 / 2020.09.30

宅建試験で最も難しいと”民法改正”の攻略する3つのポイントとは?

宅建試験で最も難易度が高いと言われているのが「民法」です。そして、2020年4月から民法が改正されて、今まで以上に問題が予測しづらくなり、難易度が高まりました。

しかし、難易度が高いからと言って全く手を付けずに得点を取れなければ、合格できません。

そこで今回は、民法改正が行われた理由や変化、宅建試験で出題される民法改正を攻略する3つのポイントについてご紹介します。

民法改正は何が変わったのか?

そもそも、1896年から約120年もの間改正されなかった民法が2020年になぜ改正されたのかご存知でしょうか? 

「情報化社会や高齢化社会を迎え、120年前とは大きく社会が変わったため、その流れに沿った民法にしよう」ということで改正が行われました。

民法改正によって、従来よりも大きく変わったポイントは下記の2つです。

・約120年間の社会経済の変化に対応するための実質的なルールの改正
・現時点での裁判で通用しているルールを条文上でもわかりやすくする改正

主に上記の2つのポイントに絞って改正が行われました。
まとめると、「120年前よりも経済が発展したから、もっとわかりやすく実務的な民法に改正しよう」ということです。

民法改正を攻略する3つのポイント

わかりやすく実質的なルールに基づいて改正された民法ですが、宅建試験で攻略しやすくするためのポイントはどこなのでしょうか。

続いては、宅建試験を受ける方へ向けて、民法改正を攻略する3つのポイントについてご紹介します。

消滅時効制度

消滅時効制度とは、一定期間権利を行使しなかった場合に債権が消滅し、権利を主張できなくなる制度のことです。

消滅時効制度の改正されたポイントは下記の通りです。

・時効期間が10年から5年に改正
・損害賠償請求権の時効が3年から5年に改正

民法改正による、主な変更点は上記の2つです。

また、時効期間を覚えることに意識する傾向ですが、民法改正前と改正後の内容を理解することが大切です。民法については暗記だけというよりも、問いへの理解力が必要なため、一問一問を理解しながら勉強することが大切です。

個人の根保証契約

個人の根保証契約とは、「継続的な取引関係の中で発生する様々な債務について保証するもの」です。

例えば、際限なく借金が膨らむ可能性がある場合に、保証人の責任を限定する形で保護するために用いられています。

民法改正では、個人が根保証する場合には必ず「限度額」を設けるべきということを記述しています。

従来であれば「連帯保証人は借主と連帯して、本契約が存続する限り、本契約から生じる借主の一切の債務を負担する」といったような契約が多数存在しました。

しかし、このような契約も現在は限度額を定めなければ無効となります。宅建試験では、個人の根保証契約には「限度額の記載が必要」ということに注意しましょう。

相殺禁止

相殺禁止は今まで、不法行為債権を受働債権として相殺をすることは一律で禁止されていましたが、民法改正によって一部相殺が可能になりました。

下記の条件が相殺禁止の条件であり、下記以外であれば相殺は可能です。

・加害者の悪意による不法行為に基づく損害賠償
・生命・身体を侵害する不法行為に基づく損害賠償

また、一般の債務不履行に基づく生命・身体の侵害による損害賠償も相殺を禁止しています。これら以外には、相殺が可能なため宅建試験では気を付けたいポイントです。

宅建試験の合格率を上げる勉強法

今回は民法改正が行われた理由や、宅建試験での民法改正を攻略するポイントについてご紹介しました。しかし、宅建業法とは異なり、民法は宅建試験の科目で最も難易度が高いと言われています。そのため、おすすめの勉強法は「全てをやろうとしない」ということが挙げられます。

宅建試験は「効率化」がとても重要です。
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